2017年 07月 13日
男三人、癒しの谷へ…揖斐・大仲津谷 |
2017年7月9日(日)曇り 奥美濃・揖斐川町坂内諸家 大仲津谷〜新穂
kozaemonさん そばつる Tsutomu
諸家春日神社駐車場7:20ー入渓7:35ー紅葉滝8:30ー
880m三俣10:20ー新穂三角点10:50〜11:30ー
林道12:25〜35ー春日神社13:25
kozaemonさんの腰痛のリハビリを兼て揖斐諸家の大仲津谷へ行ってきた。
この谷をリクエストしたのはkozaemonさんだが
地形図を見て良さそうだと選んだそうだ。
ここが百山百渓に紹介されていたのを知ったのは
僕のブログを見てからだとの事。
地形図を見ただけの選択は僕も好きだ。
大仲津谷は4年前に単独で訪れた事がある。
堰堤工事の取りかかりで作業道の整備をしていた。
その堰堤がどうなったのか気にかかるところだ。
沢に影響があったのだろうか。
大垣で集合して揖斐高原経由で諸家に向かう。
出発地の春日神社に着くと車が一台停まっていた。
「もんりさんだったりして」と話していると本当にもんりさんの車だった。
もんりさんの行動時間からして会う事はなさそうだが顔がほころぶ。
果してどこに向かったのだろう。
準備を整えて出発。
kozaemonさんと僕はハーネスもヘルメットもせずお気軽スタイル。
誰かに知れたら怒られそうだ。
そばつるは、何時もの沢装備。
境内を通り抜けて大仲津谷に向かう。
すぐに白い肌をみせる立派な堰堤が目についた。
思っていたより下流にできていた。
どうやら遡行する区間には影響していないようだ。
ちょっと上流で急斜面を下って入渓。
ちょうど滑の手前に降りた。
すぐに古い堰堤が現われた。
左岸から巻いて進んで行くと次第に沢が狭くなっていく。
小滝が続いたその先に10m斜瀑。
記憶にある滝だがこんなに規模が大きかった事は忘れていた。
花崗岩なので快適に登れるかと思いきや上部はつるっとしている。
左手の草付きに逃げて登りきる。
kozaemonさんは途中から右手の草付きに移ったが苦戦していた。
その後、小滝が続く。
中にはちょっと難しいものも。
水流が渦になってきれいだと思った壷は真砂土に埋まっていた。
谷が広くなった、と思ったらボリュームたっぷりの滝が現われた。
百山百渓でいうところの「紅葉滝」だ。
標高650m、ちょうど777.7m三角点の真下辺りだ。
下2/3程は何となく登れそう。
しかし上はつるっとした滑になっていて難しい。
しばらく見学した後、立木を頼りに右岸を巻く。
上にも3mほどの滝があり巻いた。
僕とそばつるは高巻いたがkozaemonさんは直近を来た。
すぐに小滝が現われその後しばらく滑が続く。
この辺りまでがこの沢の見所だろう。
その後は時折それらしい滑が現われるもののゴーロが続く。
また途中、植林も現われる。
変化の少なさに飽きが出始めて休憩をとる。
みれば再び回りは自然林に囲まれていた。
楓の類いやシロモジが多いので紅葉が良いかもしれない。
後半は潜り岩があったりおにぎり岩があったりして楽しい。
登れそうで登れないつるっとした3m滝は
kozaemonさんがチャレンジするも跳ね返された。
880m三俣は中俣に進路を取る。
すぐに8m滝が現われる。
階段状なので快適に登っていける。
詰めは比較的素直な沢筋だ。
小滝や滑があって楽しい。
流木も巨岩もあるがさほど気にならない。
最後は立った斜面が取り巻く。
登りやすそうな小尾根を木立を頼りに登っていく。
尾根上に出るとうっすらとした踏跡。
辿ってブナの森を進めばわずかで新穂の三角点。
見晴らしのよくないピークだが薮がなく落ち着く。
下山は新穂峠経由のつもりだったが
kozaemonさんの提案で林道まで沢を下る事にした。
南向きである事と植林がある事で薮や流木が気がかりだ。
しかし、いざ下ってみるとそこそこに下りやすかった。
滝といったものはほとんどなかった。
特徴的なのは狭い沢筋に似合わない巨岩が
糞詰まりを起したように重なっていた事。
それと植林の杉に太いものが多かった事。
樹齢60〜70年くらいか。
戦後間もなく植林されたものかもしれない。
舗装された林道に出て靴を履き替える。
kozaemonさんはこの林道をステップソールで訪れた事があるそうだ。
なるほど、それは楽しそうだ。
ぜひ自分もやってみたくなった。
気の早い話だが…
神社に着くと既にもんりさんの車は消えていた。
駐車場の傍らにはモニュメントがあった。
壊れた鳥居の一部のようだ。
裏に説明文があった。
どうやら伊勢湾台風の被害にあったものらしい。
それによれば諸家でも12名の行方不明者が出たとの事。
最近の北九州で起きた豪雨被害でも多くの犠牲者が出た。
自然災害の猛威を改めて考えさせられた。
by two2106
| 2017-07-13 00:05
| 沢登り
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Comments(2)