2017年 07月 18日
再び、大仲津谷 |
奥美濃・揖斐川町坂内諸家 大仲津谷 単独
春日神社8:10ー777.7三角点(点名:大沖津)9:25ー
大仲津谷775m二俣10:30ー休憩10:40〜11:30ー
1000mピーク12:05ー林道13:10ー春日神社14:00
先週、地形図を見ていて気になったところがあり再び大仲津谷を訪れた。
気になったひとつは左岸ピークの777.7の三角点。
いかにも数字の並びが良い。
こんなところは是非行ってみたい。
もうひとつは1000mピークから新穂谷へ落ちている沢。
地形図で見た限りいい雰囲気のようなする。
蒸し暑い日に水量の少ない沢はどうかなと思いつつ向かった。
先週と同じように春日神社に車を停め出発。
今日は新しい堰堤のすぐ脇から沢に降りる。
ここが調度二俣になっている。
777.7m三角点に向かう為右俣に進む。
この辺りしっかりした石垣が残っており耕作地だった事が伺える。
が下流部に堰堤ができたという事は耕作地としては捨てられたのだろう。
奥に続く沢は山腹が迫り狭い。
そこを廊下のような流れが続く。
すぐに古い堰堤が現われる。
かつてはこの堰堤で下部の耕作地を守ろうとしたに違いない。
左から越えると上はマサ土で埋まっていた。
低い雑草が繁った中に小川が流れる。
見方によってはメルヘンチックだ。
やや暗くなった沢はすぐに開けて570m二俣に出る。
ここを左に進んでいく。
やや斜度が出て花崗岩の小滝が幾つか現われる。
中には面白い形をしたものもあり越えるのが楽しい。
更に奥に進んでビックリ。
スラブの大きな壁が横たわっていた。
「越えられないかも」と近づく。
左手にガサガサのルンゼがあり何とか越せそうだ。
水流はほとんどないが大きな滝のようだ。
上部で草付きをトラバースして落口に至る。
下を見ると結構な高度感。
20mはありそうだ。
標高からして本流の「紅葉滝」の岩盤と対をなしているのかもしれない。
上部も「紅葉滝」と似て緩い滑になっていた。
斜度が増してくると沢筋がはっきりしなくなる。
三角点方向の急斜面を木立を掴みながらよじ登る。
が、ここに至って暑さのため熱中症気味になってきた。
多量の汗が吹き出て一登り一登りが辛くなってきた。
たかだか標高差270m弱なのにきつい。
それでも何とか粘って山頂稜線に出た。
西に向かうと埋もれるように4等三角点があった。
777.7という意味ありげな数字とは裏腹に
南側は植林で北側は雑木林の雑然としたピークだ。
点名は調べたところ「大沖津」となっていた。
大仲津を間違えたのだろうか。
わずかばかり身体を休めたが風もないピークでは
それほど火照りも取れない。
すぐに植林斜面を本流に下っていった。
10分足らずで大仲津谷の流れに出た。
ここからやや上流が滑のきれいたところだ。
ウォーターベットに身を横たえてクールダウン。
生き返る。
1000mピークへは775m二俣からアプローチする予定。
沢を進んでいくと右岸から滑底の枝沢が降りていた。
向きからしてこの沢がそうだろうと見当をつけた。
高度計はやや低めを差していたが回復傾向の天候のせいだろうと思った。
だが、念のためと思いGPSを確認してビックリ。
全然あてがはずれていた。
目指す枝沢はもっと先だった。
本物の775m二俣はモサモサしていた。
高度計をみるとピッタリあっていた。
たまには高度計も信じないといけない。
ここで休憩するつもりだったがちょっと落ち着かない。
で、左俣を少し入った。
しかしマサ土でジャリジャリして落ち着けるところがなかなかない。
大分入ったところでやっと荷物を降ろした。
はじめて山行に持ってきた篠笛をおもむろに出す。
プラスチック製のものなのでザックの中でも平気だ。
誰もいないところで遠慮なく吹けるのはいい。
ただ、鳥が迷惑に思ってかやたらと鳴く。
また、吹いている途中にスズメバチにウロウロされてビビった。
が、なんとなく楽しい時間を過ごせた。
休憩を終えて奥に進んでいく。
すぐの二俣を右に進むとまた二俣。
ここは滝のある左に進んでいく。
滝が続きすぐに両方が滝の二俣へ。
ここは1000mピーク方向の右へ。
滑小滝を越えていくと舗装路のような滑が現われた。
長さは数十メートといったところだが
こんなところにこんなものが、と嬉しかった。
急斜面を登るとその先にも明瞭な沢筋が続いていた。
ここに至ってまた身体が辛くなってきた。
しかし回りを覆うブナ林に励まされて進む。
稜線に出るとピークまではわずか。
すばらしいブナ林につつまれたピークだ。
先週訪れた新穂のピークより遥かに良い。
今日はここを目指して登ってきたわけではないが
目指して登ってきていい場所だろう。
ピークよりわずかに下ったところには
この辺りの主のようなブナの巨木が立っている。
他とは明らかに面持ちが違ってなかなかの見物だ。
巨木の脇をすり抜けて沢の急斜面を下っていく。
沢は特に難しいところもなく下りやすい。
回りは自然林が続き気持ちがいい。
小滝や滑も現われるが簡単に降りられる。
途中、鈴鹿のお金明神をハンサムにしたような岩があった。
裏側から見るとなんでもない岩だったが。
下部で植林が現われるとやや流木が目立つようになる。
しかしそれも邪魔にはならない。
新穂谷本流に合流してわずか、
枝沢が合わさったところで右岸にあがると杣道があった。
それを辿って最後は獣道をわずかに登ると林道にあがった。
前半の暑さにはまいったが総じて楽しい山行ができたと
満足して林道を下っていった。
by two2106
| 2017-07-18 22:21
| 沢登り
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