2018年 11月 10日
無名の大滝を越えて踏む無名ピーク…奥美濃・高地谷支流白倉谷 |
40m無名大滝9:25ー大滝落口10:35ー
標高975P11:45〜12:20ー下降尾根12:35ー
林道13:50ー駐車地14:05
今年7月に白倉谷を遡行した時に
地形図を見て何かありそうだと思った550m左俣。
巨岩が積み重なって二俣とも思えず行き過ぎてしまった。
戻って巨岩を越えていったもののこれはハズレか、と思ったその時、
目の前に現われたのは多段40m滑滝。
左右に岩壁が立った中に身を隠すような奥ゆかしい滝だった。
しかし、これを越えるのはなかなか厳しそうだ。
その日は諦めて別の沢筋を登って終えた。
あの滝の向こうには何があるのだろう。
そんな事が沢を登るとき何時も僕をとらえる。
何があるのか確かめたい、その気持ちが高まる。
大滝を越える為の様々なシミュレーションを繰り返した。
そしていよいよ。
第一砂防ダム横の広場に車を停め準備をしていると
何台かの軽四トラックが車止めのカギを外して登っていった。
山仕事の人達だろう。
彼らはまた車止めをしていったのでこちらは歩いて行くしかない。
林道下には雰囲気のあるゴルジュと滝があるが今日はお預け。
ひたすら林道を歩く。
幾つかの滝はパスした。
その後もなるべく濡れないように。
今日はあくまでも大滝を越えるのが目的だ。
主眼が大滝とはいえ、左右の秋の彩りは目を奪う。
現われたゴルジュも秋の色。
ここは難しくない。
標高550m付近。
目的の二俣前にも二俣があり少し入ってみた。
地形図を見てもかなり急傾な沢ですぐに8mほどの滝が立ちはだかる。
戻って件の二俣。
巨岩が積み重なった左俣は地形図を丹念に見ていないと気付かない。
多段40m滑滝。
眠れる大滝。
しかし、よく見ると左岸の岩場に溝がある。
そこにはわずかに樹木もあって何とか登れそうだ。
緊張の登りが続いて上部に至ると落口に向かってバンドが続いていた。
都合のいい事に程よい間隔で立木もある。
安全確保の為にロープを出してトラバース。
途中、ロープが引っかかり回収に戻る事もあったが
何とか落口まで辿り着く事ができた。
頭上の開けた明るい谷だ。
こんなところで炭焼をしていた、という事に驚いた。
すぐに三俣に出た。
中俣、左俣は滑滝がありいい雰囲気。
頭上の紅葉も良い。
遡行する予定にしていた右俣は暗い洞状。
その中に滝が続く。
濡れればなんとか越せそうだが濡れたくないので中俣に進路を変更。
中俣はすぐにガレた沢筋になる。
左右を覆う樹林の色付きがすばらしい。
振り返れば赤、黄、緑の競演。
青が欲しいところだが曇っていて残念。
谷向こうには小津権現山が見えた。
厳しい大滝越えをこなして迎えてくれるのはこの金色。
すばらしい沢登りとなった。
沢を詰めると左右が檜の植林に。
林道に出る直前にはこんな檜の古株が残されていた。
冬枯れした樹間越しに小津三山、タンポ、ツルベなどが見えた。
遠くは屏風山、高屋、大白木など。
名もないピークだけどヘタな三角点よりよっぽどすばらしい。
下降尾根に向かう為、しばらく林道を歩いた。
何時もと違った小津権現山、花房山がいい感じ。
下降尾根は意外と急だった。
途中から右手側は植林。
途中、進路を間違えてウロウロしたものの概ね良好。
なんかいい雰囲気です。
しかし、最後、尾根通しで下りようとして失敗。
登り返して植林の杣道から林道跡に出て事無きを得た。
駐車地に着くと秋の清々しい青空が広がっていた。
by two2106
| 2018-11-10 22:24
| 沢登り
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Comments(6)
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もんり
at 2018-11-11 16:18
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う、羨ましい~‼
来シーズン行ってきます
来シーズン行ってきます
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two2106 at 2018-11-11 18:46
あそこまで行ったのならそのまま行っちゃえば良かったのに。
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もんり
at 2018-11-11 19:12
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two2106 at 2018-11-13 21:59
多分、フリーでも行けるけど落ちたら終わりだからね。
右俣のひとつ目の滝は濡れれば越えられるけど奥のチョックストーンが厳しい感じに見えました。
右俣のひとつ目の滝は濡れれば越えられるけど奥のチョックストーンが厳しい感じに見えました。
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two2106 at 2021-09-13 14:19