2020年 11月 12日
満腹感たっぷりの石作谷遡行 |
石作谷林道駐車地7:40ー220m二俣8:05ー
右俣滝8:25ー220m二俣8;45ー15m大滝9:40ー
大滑滝前休憩11:25〜40ー大阪峠12:00ー
室兼高屋13:15ー駐車地14:40
今夏、橋谷を訪ねて以来、情報の少ない飛水峡周辺の沢に興味を持った。
今回訪れた石作谷もその中の一つ。
9月に一度計画したが雨で流れた。
それをyamaちゃんが拾い上げてくれて今回の決行となった。
11月に入って気温は随分下がった。
とは言っても低山の短い沢だ。
軽い重ね着で出発した。
yamaちゃんの方はなんとウェットスーツ!
必要となる場面があるのだろうか。
どんな沢か詳細がわからず、
もしすんなり歩けてしまうと物足りなくなる恐れがある。
その場合は尾根を末端まで歩くつもりで
車は林道をわずかに入った所に駐車。
入渓地まで林道をテクテクと歩いた。
道中には耕作地のものか屋敷のものかわからないが
石垣が目立った。
これが「石作」という名の由来かなどと話してると
炭焼小屋らしきものがあらわれた。
現役か、少し前までは現役だった雰囲気だ。
周りは植林ばかりだが炭にする木がどこにあるのだろう。
地形図に描かれた林道が終わる辺りで入渓した。
が、一分も歩かないうちに堰堤が立ちはだかった。
仕方がないので林道に登り返し越えると220m二俣だった。
こんな大きな堰堤、地形図に入れといてくれよぉ〜!
二俣は左に進んでいくのだが
オプションとして右俣の見学をする事にした。
もんりさんがこちらに大滝があったと報告している。
それを見て来ようという目論見だ。
植林の倒木、流木が凄いが歩くのにそれほど支障はなかった。
谷がぎゅっと締まって立ってくるとそこは既に滝だった。
これを登っていく。
すると最後に10mのきれいな滝。
流木が目障りだがいい雰囲気だった。
この上にも興味を引かれるが今日はメインではないのでここまで。
yamaちゃんは大滝手前の3mを登ろうとしてドボン。
ウェットスーツが役に立ちました。
良かった、よかった。
右岸の杣道を辿って二俣に戻り左に入る。
植林が覆うものの雰囲気はいい。
遊歩道なのか杣道なのか。
パイプで創られた立派な橋が架かっている。
わずかに歩いた所に待っていたのは
岩を穿った穴のようなゴルジュ!
こんなものが待っていようとは!と二人とも大興奮。
中がどうなっているのかは入口からは見えない。
知りたければ泳いで入るしかない。
とウェットスーツyamaちゃんが泳いで行っちゃいました。
仕方がないので僕も泳いでGO!
ゴルジュの出口には大きな淵を湛えた3m滝。
引っかかっている流木を利用してyamaちゃんがチャレンジ。
が、一発目は失敗。
またまたウェットスーツが役立ちました。
2発目。
スリングを利用する事を提案するとyamaちゃんが再びチャレンジ。
やったー!
結局、スリングを使う事なく登りきった!
テンション下がり気味だったyamaちゃん、この突破でアゲアゲ!!
僕はyamaちゃんに釣上げてもらった。
この後も変化に富んだ渓相が続いてアタリの沢であると確信。
植林も多いが、左右の斜面が苔むしている所も多い。
全体に湿度の高い沢なのだろう。
現地までの道中は霧が覆っていたが
ここに来て秋色の空が広がった。
岩ばかりの飽きさせない渓相。
この辺りは赤く染まった岩が見られた。
鉄鉱石が含まれているのかもしれない。
水に濁りは全く見られない。
標高290m辺りで大滝出現!
大きく青々とした淵を湛えた15m。
直登は、もしかしたら右壁のバンドを利用すれば可能かも。
左手上の遊歩道(杣道?)からの巻き可能。
僕らはあえて右手のルンゼから。
上にも5mの登れない滝。
ここは遊歩道で巻き。
上の滑滝もついでに巻いて沢に復帰。
その後もご覧の渓相。
大滝は登れなかったけど変化のある沢は飽きる事がない。
滑が現われたり巨岩帯が現われたりと至れり尽くせり。
女性がすすり泣く声が聞こえる避難小屋も(ウソです)
岩床が紫なのは何故?とyamaちゃん。
コケ?へんな化合物?でもきれい。
コケガールが悶絶しそうです。
と、ふざけていると標高400m辺りで岩陰に何やら怪しいものが…
じっと見つめるyamaちゃん。
そこには流木が上に引っかかった黒い8m斜瀑。
一見ホールド、スタンスがありそうだが…
二人で交替でアタックしたものの後一手が出ず諦め。
右岸から大きく巻いて沢に復帰。
その後、左岸下流方向から合わさってくるゴルジュにビックリ。
本当に飽きさせない。
で、最後、標高450mに現われたのは滑大滝!
yamaちゃん曰く「(飛水峡枝沢の)滝ケ洞で見たものよりいい!」
写真では上手く伝えられないが感動。
滑大滝の前でしばし休憩。
その後真っすぐ谷を詰めていく。
最後までそこそこの雰囲気を見せてくれた。
薮とも言えぬ薮をかき分けて稜線を目指す。
辿り着いたのは林道の広場だった。
標識には「大坂峠」と記されていた。
ここで足下の履き替え。
地形図にはない林道が室兼高屋に向かっていた。
楽して歩いていく。
しかし、これくらい載せといてくれよぉ〜
林道は室兼高屋東側鞍部まで。
そこからは登山道(杣道?)で。
南北の山腹が大きな岩場になっている室兼高屋は東濃のマッターホルンか?
東濃の冠山という意見も。
取りあえず三角点を見る。
周りに見える山並みはカッコいいんだけど
山名はさっぱり…
下山路から見た室兼高屋。
あんな所に登ると思ったらドキドキ。
標高600m辺りの岩場から石作谷を見下ろす。
こちらから落ちていく支谷は自然林豊富で紅葉もきれい。
でも遡行するのはきついだろうなあ。
ネットでも見る室兼高屋の登山ルートを下る事にした。
このルートはよく踏まれていて目印も程よくある。
トラバース部分で踏み跡を見失うが問題なく下れた。
後は午後の陽が差し込み不思議な雰囲気を醸し出す林道を戻った。
by two2106
| 2020-11-12 00:51
| 沢登り
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Comments(2)